クレジットカード

リボ払いについて考える

 現在の日本のカードの支払方法は1回払いを選んでいる人がダントツに多く、全体の決済の9割以上に及んでいます。カード会員にとって1回払いは、しばらく支払いが延期されるため、給料前でピンチ!というときには非常に助かります。しかし、カード会社にとっては数%の加盟店手数料しか入ってこないためほとんど慈善事業のようなものです。しかも最近では加盟店手数料率もどんどん下がってきているためますますカード会社の経営は厳しくなっています。

 そんな綱渡り経営から脱却するためカード会社はリボ払い専用カードを次から次へと発行しています。
 ここでもう一度リボ払いについてご説明しておきましょう。
リボ払いとは、「いくら使っても支払額が一定の支払方法」のことを言います。実際にどのようになるのかを見てみましょう。ここでは簡単のために手数料の話は入れていません。
4/1・・・あなたはデパートで60,000円のコートをリボ払いで購入しました。

5/10・・・今日はカード代金の引き落とし日です。
      本当は60,000円を支払わなければなりません。
      しかし、あなたはリボ払いの最低支払額を10,000円にしています。
      ですので10,000円を入金しておけばOKです。
      残りの50,000円は今支払わなくていいのです。

5/19・・・あなたは同じデパートで30,000円のバックをリボ払いで購入しました。

6/10・・・今日はカード代金の引き落とし日です。
      本当は5/10の時点での未払い金50,000円と5/19に買ったバック代30,000円、
      合わせて80000円を支払わなければなりません。
      しかし、10,000円を入金しておけばOKです。
      残りの70,000円は今支払わなくてもいいのです。

 というように、いくら使っても支払いは常に同じなので、家計の平準化ができることがメリットです。しかし、毎月手数料を取られます。その手数料率は年利で12〜14%です。ですから、あなたが支払いをリボ払いにすると、残りの支払わなければならない額にその1.1%程度を手数料として毎月支払わなければなりません。

 カード会社としてはこのリボ払い手数料が自分の会社に入ってくるわけですから利益が増え、より経営が安定化できます。現在の日本でのリボ払いの使用率は全体の数%ですから、この使用率を引き上げようとカード会社は必死になっていて、リボ専用カードをアピールしているのです。
 特に銀行系カードはなんとしてもリボ専用カードを普及させたいのです。どうしてかというと銀行系カード会社の母体である銀行はとても安定した経営とはいえないからです。不良債権を抱え込み、合併してコスト削減。そんな状態から抜け出すにはリボ払いの手数料が大きな助けになってくれるはずです。実際に、クレジットカードの本場アメリカではリボ払いの使用率が過半数を超えているため、各銀行は安定した経営を保つことができているのです。

 そんなこんなでカード会社が必死になってアピールしたリボ専用カードですが、実際の反応はあまりよくないようです。日本人にとっては「家計が平準化される」メリットよりも「支払う必要のない手数料を払わなければならない」デメリットの方が目立つのでしょう。
 よっぽどの特典をつけない限りはリボ専用カードは普及しないでしょうね。

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